2022年8月25日
オレオレ詐欺根絶に向けて

 横浜市会は9月6日から令和4年第3回定例会が始まります。
 地域の課題等を解決するには、予算を確保し、事業化することが基本となりますので、引き続き議会での責任ある議論を尽くして参ります。

 さて、未だに後を絶たないオレオレ詐欺ですが、鶴見区内でも毎年、多くの被害が発生しています。本年6月30日時点での特殊詐欺による被害件数は30件で、被害額は7千万円を超える規模となっています。
 先般、私のもとにもオレオレ詐欺に関するご相談がありました。想像以上に巧妙なシナリオで、何人もの登場人物が入れ替わりながら臨場感を出し、騙されている事を全く気付かせない流れになっています。

巧みなストーリー
【1】大学病院の関係者から電話が入り、息子さんが喉頭がんのため、緊急入院をしているとの説明。
【2】喉頭がんの検査で声が荒れているという息子(本人役)に電話を代わり、信憑性を醸し出す。
【3】その後、息子の友人と名乗る人物から電話があり、治療費等で1500万円を集めている状況で少しでもお金を出して欲しいとの依頼を受ける。
【4】本人の母親が金融機関からお金を引き出して自宅に戻ると、先ほどの友人と名乗る人物から再度電話が入る。
【5】その直後に、母親が確認のため身内に電話をしたことで、オレオレ詐欺であることが判明する。

 幸いお金の受け渡しをする直前で詐欺未遂に終わったものの、親心に付け込む、許しがたい詐欺集団の悪徳行為に強い怒りを覚えます。
 お話を伺う中では、身内のトラブルであることから、身近な友人・知人などへは相談しにくいとも話されていました。
 ともかく、電話でお金の話が出たら、まずは詐欺を疑い、身近な方への相談や、警察相談専用電話(#9110)の活用などを周知・徹底していく必要性を感じました。

 横浜市も啓発活動を行っていますが、オレオレ詐欺の被害を無くすためにも、相談しやすい窓口の設置や、気付きを促すための工夫など、さらに一歩踏み込んだ対応について議会で訴えて参ります。

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